仏教の未来

2020年7月20日

葬儀業に携わるようになってからず~っと私の中で答えが出ていない問があります。それは「仏教はこの先どうなっていくのだろうか?」ということです。葬儀業に携わる以前は考えたことすらなかったのに、日に日に疑問が湧いてくるようになりました。
 たとえば、「日本ではほとんどの葬儀が仏式で上げられるが、どれほどの人が仏の教えを信じているのだろうか?」とか。
私の感覚から言えばほとんどいないと感じています。なぜなら私自身が半世紀以上生きてきた日々の暮らしの中で、自然に仏の教えに触れた経験など人生の中で一度もないからです。しかしながら私の祖父母の葬儀も仏式で上げられました。※父親は正に無宗教者だったので宗教儀式は行っていないですが。

 あるいは、「僧侶の中のどれほどの人が布教活動をしているのだろうか?」とか。
これも同様に私の人生において仏教の布教活動に触れたこと、勧誘されたことなど一度もないからです。誤解なく言えばこれは伝統的仏教宗派ということですが。※仏教系でも新興宗教系は結構熱心に布教活動をされるところはありますね。

 そして先の2つの疑問に対する私の感覚が当たっているのだとすれば、仏教は江戸時代の寺請制度から始まった宗教者の役人化によって『葬式仏教』として生活の中に根づいただけで、海外のキリスト教やイスラム経のように(実は海外の宗教事情は勉強不足ですが)生活者の救いになりえていないのではないか。と感じているのです。

 であるとすれば、日本における仏教の未来(=信仰者が増えて暮らしの中で仏の教えが根付き庶民が内面から救われる状態)はほとんど期待できないと今は感じています。

 データの信憑性は保証できませんが、ネットでおもしろい調査結果が出ていました。
「世界各国の宗教」
これによると世界で仏教の比率が一番高いのは日本でその割合は34.9%。一方で無宗教の割合は50%強。実際にはもっと無宗教の割合が高いのではないでしょうか。※ちなみに仏教の母国ともいうべきインドはほとんどがヒンズー教、中国はほとんどが無宗教でのようです。
海外でのイスラム教、キリスト教、ヒンズー教、ユダヤ教のシェアに比べるとなんとも心もとない調査結果です。つまりは日本で仏教が廃れていくとすれば、それは世界から仏教が廃れていくということのようです。

 そう遠くない時代に日本でも過去のイエスキリストのような「救世主」が現れなければ「仏教」は廃れてしまうのではないかと危惧しています。私自身は無宗教ですので、宗教としての仏教が廃れることよりも、日本の文化に大きな影響を残している「文化」としての仏教が廃れることを危惧しています。

 科学が進歩し、世の中の現象のほとんどが合理的に説明されるようになり、また豊かになった世の中では「宗教=仏/神」は必要とされなくなっていくものなのでしょうか?そんな求められない世の中では宗教にも救世主より経営者が求められるのかもしれませんね(笑)
 そのとき(?)が来たら、、、「葬式仏教」なんて言葉はいい意味でなくなっているのか、それとも仏教自体がなくなっているのか・・・。