多死社会到来と供養方法の変化

2018年10月25日

昨今盛んに言われる「多死社会」。
たしかに政府統計によると2040年までは死亡者数が右肩上がりに増加する予測が出ています。
しかし一般の方々が多死社会の到来を認識する機会が非常に増えたと昨日今日であらためて感じさせられました。

というのは、昨晩テレビを見ているとNHKの番組で「遺品整理」についての特集をやっていました。ゲストは終活で有名な中尾彬・池波志乃ご夫妻。
遺品整理の特集というと、孤独死後の遺品整理業の実像紹介みたいなことを想像しがちですが、昨晩の番組では整理された遺品のその後の活用法を紹介していました。
なんと、故人が大切にされていた和ダンス、日本刀、仏像等々いろいろな物が、東南アジアでオークションにかけられ売られていたんです。そしてオークションで仕入れているのは日本製遺品販売業(そんな商売があることがまた驚きですが)の業者でそれを小売りしているんです。日本製のものは品質がいいというブランド力を生かして、新品よりも高値で売れるほど人気があるそうです。
遺品整理を依頼したご遺族も「大事に使ってもらえるなら故人も喜びますよね。」と言われ、購入した現地の方も「我々が大事にすることで故人にも喜んでもらえると思います。」を言われていました。ちょっとビックリですよね。日本製の車だけではなく和ダンス、それも遺品が東南アジアで売られているとは。つまりひとつのビジネスになるほどの規模になってきているということです。

そして供養方法の変化。今朝、民法のニュースを見ていると「墓じまい」と「海洋散骨」の特集が紹介されていました。
墓じまいが急増しているとのこと。インタビューを受けていた墓じまい代行業者さんは、月に30件~40件の相談を受けるそうです。やはり多いのは墓守を引き継ぐ人がいなくなってしまっているケースが多いとのこと。人口減のうえ、核家族化の極致の結果、地元に子孫がいなくなってしまっている実態が紹介されていました。
そしてこのブログでも何度か書いてはいますが、「海洋散骨」も急増しているそうです。
理由はやはり「墓じまい」の急増と同じですね。親たちが子供達に負担をかけまいと生前に決めて伝えてあるケースが多いそうです。このようにご先祖供養の形態もどんどん変化してきている実態をあらためて感じました。

かくいう私も実は先週末、5年振りに九州の実家にもどり父親の納骨堂にお参りをしてきたばかり。この納骨堂は管理費の支払が止まると自動的に遺骨は合祀される規約になっており、未来永劫管理費を誰かが支払ながら見守っていかなくても大丈夫なしくみになっているということをはじめて知ってちょっと驚いた次第です。。。