ご遺体安置ビジネス

2018年11月5日

またまた多死社会と葬儀形態の変遷による現象の記事がヤフーニュースさんに出ていました。

「遺体安置ビジネス」

皆さんも一度は耳にされたことがあるかもわかりませんが、一応簡単にご説明しますと、
ご遺体を冷蔵装置のある施設でお預かりする専門の業態です。最近は大都市圏を中心に広がっているとのこと。
そのビジネスが広がっている背景にあるのはもちろん多死社会到来ということなのですが、具体的なニーズとしては2点あるようです。

 一点目は、大都市圏の火葬機能が追い付かず葬儀日程が先延ばしされるケースが増えているということ。ケースによっては10日程も待たされることもあるとか。そりゃそうですよね。亡くなる方の数は右肩上がりで増えていますが、大都会の中で今更火葬場新設は難しいでしょうから。その間ご自宅にずっとご遺体を置いてはおけない(付きっきりにはできないですし)方々や、マンション住まいで最初からご自宅にご安置できない方々も多いでしょうから、専用施設で預かっていただくのはありがたいサービスなんだと思います。

 二点目は、葬送文化が変化してきており葬儀形態の多様化の中で「直葬」が増加してきているということ。「直葬」とは、葬儀式は一切行わず直接火葬される形態です。葬儀式を行いませんので火葬場の順番待ちの間、その施設に預かっていただくわけですね。私共「セレモニー椿」でも、「火葬式」という名称で、簡単なご自宅又は火葬場炉前でのお別れをつけてプランにしていますが、確かに私どもの場合でも火葬式のご利用は多くなっています。故人様の希望で残された遺族にお金を使わせたくないとのご意向でだったり、なかには身寄りのない方など、いろいろなご事情はあるようですが、確実に葬送の形は変わってきているということですね。宗教儀式は一切行われないケースの方が多いようです(中には炉前で短いお経を上げられるケースもあります)から、仏教界の方々には申し訳ないのですが昨今葬式仏教などと揶揄されていた、その葬式までもから宗教が切り離されている現実があるようです。

社会環境が変化し、生活様式が変わり、生活実態も変化していくにつれ、文化慣習も変化するということは必然なのでしょうが、無宗教の私が言うのもなにですが、経済効率優先で文化の変化が進んでいったその先にある社会の姿に若干の危惧を感じざるをえないのは私だけではないのではないでしょうか。