人生100年時代

2018年11月19日

「人生100年時代」
安倍政権の一億総活躍社会の中の提言で、人生100年時代を見据えてとあります。
戦後すぐの平均寿命は52歳だったそうです。たったの70年ほどの間に30歳以上寿命が延び、さらに戦後の倍の寿命の時代になろうとしています。これは人間の生きる力も強くなり、また生かす力が非常に進歩した証なのでしょう。

しかしその一方でおおきな社会的な問題(課題)が発生しているのも確かなようです。先週末、NHKスペシャルで「人生100年時代を生きる」という特集をやっていました。第二回では、延命治療の進歩で本人の望む望まないに関わらず、突然の病に倒れた方が意識が戻る可能性が非常に少ないにも関わらず、人口呼吸器や人工透析などの延命措置により生かされ続けていくことへの問題提起をしていました。

しかし家族にしてみれば突然の病で、すべてを医者に頼らざるを得ない状況の中、本当に突然に延命治療をするかどうかの決断をわずか10分程度の時間で迫られる状況に陥るわけです。ほとんどの方が「御願いします。」と言われるのも無理もありません。その場で倒れた家族の命の終わりを自分が決断できるわけもありません。
その番組を見ていて思ったのは、やはりいつなんどき自分も倒れるかもという前提で、元気なうちから自分の意志表示をしておくことの大事さを感じました。そうしておくことが少しでも残される家族の心理的負担を軽くすることができるのだと思います。もっとも残される側にも自分の意志(気持ち)の問題はあるのでしょうが。

私達はご自身の葬儀の事前相談をいただくこともあります。しかしその前に決めていかなくてはならないことの方がたくさんあり、そして重要性も高いことがあるのだと思います。私達は葬儀だけではなくそんな段階から高齢者のサポートが出来るようになるべきなのかもしれません。若い時にはいろんなライフイベントのサービス事業があります。
これからは人生の終息に向けてのエンディングライフサービス事業が求められている気がします。ただ収益事業としてではなくもっと哲学的な思想に基づいた社会環境と慣習と人々の意識を変えていかなければならない大事業なのでしょうが。