ユーチューブ法話

2019年2月20日

「ユーチューブ法話」という記事が出ていました。
最近、若手の僧侶でユーチューブなどの動画配信サイトを使って仏教の教えである法話を配信する方が増えているそうです。中には数万回の視聴実績がある動画もあるとか。「入院中に偶然見つけて勇気をもらった」と言ってお寺を訪れる方がいたり、サイトのコメント欄で自殺をほのめかした女性をお寺に呼んで勇気づけたり、そんな新しい形で救いを求めている方と仏教が繋がりはじめているとのこと。私は個人的にはすばらしいことだと感じています。

 おそらく背景には、お寺の存在意義と将来の日本仏教のあり方に危機感を持っている若手の僧侶の方々が増えて新しい行動を起こしているのではないでしょうか。一方で二極化が進みますます生きづらくなっている世の中で救いを求めている人たちが確実に増えているのではないでしょうか。いつの時代も生きづらさや苦しさはあるのだと思います。しかし昭和の高度成長期や平成の初期のころまでは、苦しいけれどもがんばれば幸せな人生がある程度予測できた、つまり希望があったのではないでしょうか。それが今の時代、二極化が進んでいくとどうなるのか?サラリーマンになっても終身雇用の安定は見えず、人生の先輩は逃げきろうとする中自分達の世代だけが困難の滝つぼに放り込まれるような、そんな感覚にとらわれて希望を失っているのかもしれません。そして今の世代らしい生きづらさの共有方法としてスマホでいろんな情報を得ようとする中で、「ユーチューブ法話」に行き着く人がいるのだと思います。
 
 本当はお釈迦様の教えでなくてもいいのかもしれません、そこで救いを得られるのであれば。たまたま行動を起こした若手僧侶のアウトプットに行きづらさを抱える世代のインプットがマッチしたということなんだと思います。少しでも悩みやつらさが和らげられるのであればデジタルだろうがなんだろうがすばらしい事だと感じた次第です。