沖縄戦終結記念日

2020年6月26日

 6月23日は太平洋戦争の沖縄戦の終結記念日でした。日米双方で20万人以上の犠牲者が出たという戦いでした。毎年この時期になると高齢の戦争経験者の過去の記憶に基づく悲惨な話が新聞紙上等で語られることが多くなります。それらを読むたびに戦争の悲惨さ理不尽さに打ちひしがれ心が苦しくなります。それとともに、普段は変化のなさに多少のストレスさえも感じてしまうような平凡な日常の暮らしに対し、急にありがたさや感謝がこみ上げる不思議な感情に包まれます。
 戦後生まれの私たちが戦争の悲惨さ辛さを理解するという事は、頭で理解してから自分の今の状況(家族の状況等)に置き換え想像することで心の痛みを感じることだと思います。それでも実際に戦争を経験された方の、心に脳幹に深くするどく刻み込まれた理屈ではない感覚的な痛みには遠く及ばないでしょう。しかし少しでも理解できた感じることができた心の痛みを次世代に伝え続けていくことが、戦争で亡くなられた方々の犠牲の上になりたっている戦後の平和な時代を享受している我々戦後世代に与えられた使命なのかもしれません。
 太平洋戦争における犠牲者は日本だけではありませんでした。中国韓国は言うに及ばず、フィリピンでは100万人の市民が日米の市街戦に巻き込まれて犠牲になっています。これは日本の沖縄戦や広島長崎の原爆を合わせた犠牲者数をも上回る数字なのです。自分達の国が戦争をしたわけではなく列強と呼ばれる大国の陣地争いに巻き込まれたために犠牲になる・・・この理不尽さは言葉になりません。夏には終戦記念日を迎えるころにどれだけ大変な時代であったかを突き付ける報道がまた増えることでしょう。しかしながら日本ではなく海外の市民が多く犠牲になったことも決して忘れてはならない史実だと思っています。

 戦争で犠牲になられたすべての方のご冥福を祈るばかりです。